名言

真下みこと『#柚莉愛とかくれんぼ』の名言集|メフィスト賞受賞作

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今回は、第61回メフィスト賞を受賞した真下 みことさんの書籍『#柚莉愛とかくれんぼ』に書かれている名言を紹介していこうと思います。真下 みことさんの書籍には『あさひは失敗しない』や執筆者として『黒猫を飼い始めた』があります。今回紹介する内容は、誰もが当事者になりうる戦慄のSNSサスペンスということで現代人にはおすすめの一冊となっています。下記で名言を紹介していきます。

『#柚莉愛とかくれんぼ』の名言集

ファンかアンチ

そもそも人間と人間の関係ってそう簡単なものじゃない。相手がアイドルっていうだけで関係性が、「ファン」か「アンチ」かの二択になるなんて、なんか変なの。

#柚莉愛とかくれんぼ

”おお、確かに”と言わざるをえない言葉でした。人間対人間の交わりの中で、アイドルという業種があり、ファンかアンチの二択に分かれた人間がそのアイドルを見る。構図的に「人間が人間を見ている」だけなのに、アイドル側の社会的地位が上がっていき、なぜかファンやアンチはそのアイドルに憧れや妬みを抱く。これで成り立つ世の中なのでしょうがないとは思いますが、何かが変という違和感は持っておくべきなんじゃないかと思いました。ファンかアンチか○○、その○○を探したいと思えました。

熱愛発覚のアイドル

熱愛が発覚してファンが怒っているときも、彼らが怒りを覚えているのは熱愛そのものではなく、アイドル『なのに』自分の思い通りにならないという事実なのだと思えます。

#柚莉愛とかくれんぼ

アイドルが恋愛をすると炎上するという、謎めいたルールがあるように思います。しかしそのルールを打破するかの如く、つい先日、アイドルグループが交際発表をするという、グループ公認もあるとのこと。社会は変わり続けていきますが、変わらないでほしいと願う人ほど”アイドルの恋愛関係”にしぶとく口を出すのでしょう。人間が人間を推し、その人間が恋をすると「アイドルなのに恋愛なんて」と言う。おかしな世の中ですね、ここは。

彼女たちの心

どんなにお金を払ったところで、彼女たちの心が完全に手に入るわけではないということを、あなたたちは本当にわかっているでしょうか。

#柚莉愛とかくれんぼ

これに関しては自分も、完全に同じ気持ちです。どれだけお金を注ぎ込んで写真を撮ったりCDを買ったりしても、その人が手に入るというワケではないんですよね。勿論、一定数の”ファンから結婚”した人もいますがごく僅かです。ただ”応援したい”という気持ちで、人間が人間にお金を流すというのは理解できますが、”あわよくばこの人と”という期待を抱いている人もいるんじゃないかと思います。そういう人に向けて、「あなたたちは本当にわかっているでしょうか。」と言われているように感じました。

本当の私

本当の私というものが、私にはない。わかっているのはアイドルとして笑顔で元気に振る舞う自分が、本当の自分とは違うということだけ。

#柚莉愛とかくれんぼ

ここは活動者として、あるあるだなと感じました。自分はSNS上で"まさを"として活動していますが、たまに自分が何者なのか分からなくなるときがあるんですよね。勿論、中の人として別の本名はあるんですけど”自分ってどんな人間なんだっけ”と考えるときがあります。言葉を紡ぐ作家でもありながら、中の人は別のことをしていて、”こんな文章書いた覚えない”とさえ思ったこともあります。表舞台で活躍されている方々も、この悩みには当分付き纏われるだろうなと思いました。

ネット上に全てある

音楽のパターンはもう出尽くしたってどこかのミュージシャンが言っていたけど、言葉はどうなんだろう。まだ誰も気が付いていないだけで、実はすべてのパターンはすでにネット上にあるのかもしれない。

#柚莉愛とかくれんぼ

音楽は色々と組み合わせたとしても、全パターンが出尽くしたとのこと。なら言葉は?と考えてますが、もう言葉さえもネット上では出尽くしてしまってるんじゃないかという失望が感じられました。例えばここで「センチメントアイ 会社」と書いたとすると、もうその言葉はネット上に存在していると言えるわけです。毎日、何憶万人もの人がネットを触る今、言われたことのない言葉なんてあるのでしょうか。

さいごに

今回は、第61回メフィスト賞を受賞した真下 みことさんの書籍『#柚莉愛とかくれんぼ』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。真下 みことさんの著書『あさひは失敗しない』や執筆者として書かれた『黒猫を飼い始めた』の記事もあるので合わせて読んでくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。