書評

村田 らむ『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』を読んだ感想

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今回は、村田 らむさんの書籍『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』を読んだ感想をまとめていこうと思います。この書籍は実際に、村田さんが見たものや聞いたものであり、ノンフィクションというところに面白味があります。幽霊が怖いとか震災が怖いのはよくありますが、人が怖いと思う経験は少ないものです。この書籍を読み、人怖を経験してみましょう。

『人怖(ヒトコワ)』の著者

人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』を紹介するにあたり、まずは著者の紹介をしておこうと思います。村田 らむさんとは、どのような人物なのでしょうか。いくつかの経歴や書籍などを紹介していきます。

村田 らむさんのプロフィール

QA
名前村田 らむ
生年月日1972年 10月26日
職業ルポライター / イラストレーター / 漫画家
出身地愛知県 名古屋市
卒業校名古屋市立桜台高等学校 / 九州産業大学芸術学部デザイン学科
Wikipedia

村田 らむさんの書籍

作品名値段リンク
人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖1,650円Amazon.jp
人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間1,650円Amazon.jp
樹海考1,705円Amazon.jp
実録怪談 最恐事故物件1,430円Amazon.jp
禁断の現場に行ってきた! !696円Amazon.jp
村田 らむ

村田さんの書籍では今回紹介するものを初めて読んだのですが、この記事を書き終わった後に『人怖2』も買いに行こうと思うくらい興味深かったです。実際にその場へ出向いて経験をし、それを文字として紡ぐ方なのでリアリティが高いです。読むだけでその場を想像できますし、あたかも自分がその空間に迷い込んだくらい引き込まれます。気になる方は上記のリンクから見てみてください。

『人怖(ヒトコワ)』を読んだ感想

それでは、『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』を読んだ感想を書いていこうと思います。ここでは特に、”この話は面白かったな”と感じた部分を抜粋し、そこに関しての感想を書いていく形式でいこうと思います。ここでは紹介しきれない話もあるので、気になった方は購読してみてください。

ハムスターを殺す女

そっからハマっちゃって。いろんな殺し方を試してみたの。ジッポーオイルかけて燃やしたり、電子レンジでチンして殺したり... 。でも結局は単純な方がよかったんだ。壁に叩きつけるのとか、手で握り潰すとかね!手の中で命が消えていくのを感じると、自分が生きてるって感じるんだよね。分かる?

人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖

犬や猫を殺す事件をニュースで見たことはありますが、ハムスターを殺す人を見たことがないのでこの話を見てギョッとしました。最初は愛着が湧いていたけれど、何かのきっかけで殺すことに生を感じることがあるみたいです。この女性は肩にハムスターを乗せていたが、揚げ物をしている鍋に落ちてしまいジュッと焦げてしまったのがきっかけみたいです。何がきっかけになるか分からないと思うと恐ろしいです。

飼育下手

あ、言い忘れてました。私には兄と妹がいたんですけど、私に物心がついたころには二人とも死んでいました。私って母と関わっているのに30歳過ぎても生きていられて、すごく運がいいなって時々思います。

人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖

この話は、母親が関わる人や生き物がすぐに死んでしまうというものなのですが、自分の考察ではこの語り手が全て殺してるんじゃないか、と思いました。なんせ最後の行に「私って母と関わっているのに30歳過ぎても生きていられて、すごく運がいいなって時々思います」と書かれており、怪しすぎませんか。もし、語り手が普通の人ならば、母親がこの人を生き残している理由が分かりません。もしかすると幽霊か、なんて思ったりもしますよね。

試写会

「マジでああいうのあるんすね?買いに来る人ってどういう人なんだろう」と尋ねました。斡旋者は、「あのとき競りにきてたの○○社の社長やで」そう皆が知っているであろう会社の社長の名前をあげたそうです。

人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖

スナッフフィルムの試写会に行った人から聞いた話らしいのですが、もうね、怖いです。最初はアダルトなものか、と思っていたらしいのですがビデオが始まってから「これは違うんじゃないか」となったみたいです。スナッフフィルムを購入する場では最低10万から取引されているらしく、高額になることもあるらしく日本って広いんだなと感じました。しかもその場に、皆んなが知っている会社の社長もいるということなので誰も信じられないですよね。

小さいおっさん

「その飛び降りたおじさん、えらいちっちゃかったんやって。子供くらいの身長しかなかった」と彼女は言った。詳しく聞くと、その男性は足からドンッと地面に落ちたので、その衝撃で太ももの骨が身体にめり込んでしまったという。つまり腰から下に、すぐ膝がある状態になってしまってたそうだ。

人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖

この話は詳しく言うと、飛び降りではなく落とされたのですが、それ以前に小さくなったおじさんが怖いなと感じました。以前、『完全自殺マニュアル』を紹介しましたが、そこでは「頭から落ちればほぼ即死」と書かれていました。しかしこのおじさんは足から落ちているため、生きている可能性もありますよね。太ももの骨が身体にめり込んでいるため、生きている可能性も低いですが生きていても、絶望しかないんだろうなと思うと悲しくなりました。

さいごに

今回は、村田 らむさんの書籍『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』を読んだ感想をまとめていきました。どうだったでしょうか。幽霊や震災も怖いですが、一番怖いのは人なのかもしれません。いや、人が一番怖いものなんです。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”書評”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。

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