村田 らむ『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』を読んだ感想

今回は、村田 らむさんの書籍『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』を読んだ感想をまとめていこうと思います。この書籍は実際に、村田さんが見たものや聞いたものであり、ノンフィクションというリアリティがあります。本当か、と思う話もありますが本当の話で、人って怖いなと思いたい方に読んでほしい一冊です。下記で感想をまとめていきます。

『人怖2(ヒトコワ)』の著者

『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』を紹介するにあたり、まずは著者の紹介をしておこうと思います。村田らむさんとはどのような人物なのか、少し調べてきたので紹介します。別の書籍もあるので見てみてください。

村田 らむさんのプロフィール

村田 らむさんの書籍

前回は『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』の感想記事を書きました。村田さんにハマるきっかけの一冊だったので合わせて読んでくれると嬉しいです。本書も引き込まれる書籍で、次から次へと人の恐ろしさを知れるのはこの書籍の魅力だなと感じました。自分はこんな人に出くわしたくない、と思うのも魅力なのかなと思います。ぜひ、興味の湧いた方は手に取ってみてください。

『人怖2(ヒトコワ)』を読んだ感想

それでは『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』を読んだ感想を書いていこうと思います。ここでは特に、”この話は印象深いな”と思ったものを抜粋してその感想を書いていきます。私のお気に入りでもあるので、この記事を通して少しでも書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。

死体のLINE

「殺人事件はすべて捜査され、ほとんどの犯人は逮捕され、裁かれる」という常識は実は幻で、逮捕されないどころか、そもそも殺人として捜査されない事件が世の中にはたくさんある。

人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間

自分はまだ20代で、世の中については「政治家が税を納めていない」「積み立てNISAが何とか」「芸能界の裏事情」など浅い範囲しか知らないので「捜査されない事件」があるだなんて知りませんでした。この話を読んでいると、この国は隠し事が多いんだなと思いました。殺人事件が起きたから必ず捜査されると思わないほうがいいことと、殺人事件を起こした犯人が捕まらない場合もあるということを学びました。もしかすると身近に犯人がいるんじゃないか、という不安を抱いてしまいました。

騙りヤクザ

「騙る」だけならばギリギリお目こぼしするが、もしこちらの世界に踏み込んでしまったら容赦はしない。ヤクザ特有の冷徹でリアルな一面を垣間見た。

人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間

騙るの意味は(うまい事を言ってだます)みたいです。なのでヤクザだと言い、相手を騙すのはまだ見逃すけれど、本当にそちら側の世界に足を踏み込むと容赦はしないとのこと。リアリティ増し増しで、本当に恐ろしいですよね。嘘でもヤクザだと言うのはやめておこうと思いました。

抜歯

半年かけて、歯のない状態にしたIさんは、意気込んで魚河岸のご主人様のところへ向かった。御主人様の指示で歯を抜いたことを伝え、犬のように御主人様を見上げると、御主人様は表情ひとつ変えずに、またポツリと呟いた。「ああ、そうなんだ」　それから半年後に、Iさんは御主人様にゴミのように捨てられたという。

人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間

御主人様の一言で歯のない状態にしたIさんの話でした。歯のないほうが御主人様は喜ぶと思い、ひっそりと歯を抜いて生活をし、御主人様に褒められるのかなと想像しながら伝えると「ああ、そうなんだ」と一言だけ言われたそうです。自分だけが先走った結果なのかもしれませんが、自分は御主人様しかいないけれど、御主人様は自分以外にも誰でもいる、という世の中の負の部分が垣間見れました。

指名客

いつもの甘い笑顔は消えて、大勢の男たちと同じニヤニヤ笑いになっていた。値踏みするような運転手の視線は、全身を舐め回し、胸元や太ももに注がれていた。(この男の運転するタクシーの中を、私は一年間心の拠り所にして…)　Mさんは心の中の何か大事なモノが壊れるのを感じた。

人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間

他のタクシー運転手とは違う感じがして、毎日のように心の声を呟いていた相手も結局は変態だった話です。ピンク店で働いている方にとっては、恐ろしいけれどよくある話なのかもしれません。しかし自分はこういう業界を全く知らなかったので、これは人間不信になりそうだな、と思いました。

さいごに

今回は、村田らむさんの書籍『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』を読んだ感想をまとめていきました。どうだったでしょうか。人が怖いと思う経験をしたことがない人が読むと、信じられない話ばかりだと思います。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”書評”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。