名言

『ラブカは静かに弓を持つ』の名言集|2023年本屋大賞第2位

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今回は、安壇 美緒さんの書籍『ラブカは静かに弓を持つ』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この書籍は【2023年本屋大賞第2位】【第25回大藪春彦賞受賞】【第6回未来屋小説大賞第1位】【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】などの受賞歴があり、世間から凄く注目を浴びているものとなっています。下記で、名言を紹介していきます。

『ラブカは静かに弓を持つ』の名言集

音楽しかない

見知らぬ外国の塔の上から降ってくるかのような美しい音色が、閉じ切った魂の外縁を撫でていた。早朝の雨を思わせる柔らかな旋律が、静かに心へ着地する。その中心に辿り着けるのはもう、音楽しかない。

ラブカは静かに弓を持つ

ここの表現、いいなと思うのですが皆さんはどう感じたでしょうか。「魂の外縁を撫でていた」というのは、美しい音色が輪郭を沿うように流れていくという感じなのかなと思いました。「その中心に辿り着けるのはもう、音楽しかない」と書かれており、美しい音色は輪郭を沿えるけど中心にはいけないのだと言われている気がしました。中心に辿り着くためには音楽をするしかないということのようです。

大人向けの音楽教室

大人向けの音楽教室なんていうのは、客商売だよ。音楽家然としたプライドの高い人間には務まらない仕事だろう。どんな演奏に対してでも、大変よくできましたね、と褒めて、生徒を気持ち良くしてやらなければならないんだからね。

ラブカは静かに弓を持つ

プロの音楽家というよりかは、人を褒めるのが上手い人が音楽教室をしているのかなと思うところでした。プロは初心者の演奏を聴き、”どこがダメでどうすればいいのか”とアドバイスするかもしれないけれど、褒め上手な人は「大変よくできました」と褒めることで気分良くさせるのかと思いました。初めはそのような場所からスタートするべきかもしれませんが、成長するためにはある程度褒められない境地に行くことも大事なんじゃないかと感じました。

自分の心が死ぬだけ

善人ぶるつもりはないけど、俺はそういうことはしないんだ。女だって被ったことないし、偉い奴の機嫌も取りにいかない。それで損することだってあるけど、それでいいと思ってる。真意じゃないことを口にしたって、自分の心が死ぬだけだから。

ラブカは静かに弓を持つ

”確かにな”と頷くことしかできない言葉でした。「真意じゃないことを口にしたって、自分の心が死ぬだけだから」という言葉、今の自分に言ってあげられたらよかったものでした。相手のことまで考えて言うべきことを変えてしまうのは、相手にとってはいいことかもしれないけれど自分にとっては我慢の材料でしかないと思うと我慢はよくないと思えました。

ラブカってなんですか

「あの、ラブカってなんですか?」 いつにない調子で言葉を遮った橘を、浅葉は少しだけ物珍しげに見返した。 飴色のチェロはその胸に抱かれて、奏でられる瞬間を待っていた。「醜い魚の名前だよ。ラブカっていう深海魚」

ラブカは静かに弓を持つ

最後のほうに「酷い魚の名前だよ。ラブカっていう深海魚」とありますが、意味としては『妊娠期間が世界最長で3年半もあり非常に慎重な生き物 (スパイの隠語)』のようです。発表会で演奏する曲が「戦慄きのラブカ」と伝えられ、思わず自分の潜入捜査がバレているんじゃないかと考えるシーンは見ものです。ぜひ、購読してみてください。

誠意は見せて

信頼を育てるのが時間なのだとしたら、壊れた信頼を修復させるのもまた時間なのではと私は思います。ただ、壊れた原因がご自身にあったのだとすれば、きちんと誠意は見せて。

ラブカは静かに弓を持つ

信頼を育てる時間と、壊れた信頼を修復させる時間。どちらも大事な時間なんだなと思うものでした。「壊れた原因がご自身にあったのだとすれば、きちんと誠意は見せて」と書かれている通り、自分が悪いのであれば誠意は見せなければならないですよね。素直に感謝をすることと、素直に謝罪することはいくつになっても大事なようです。

さいごに

今回は、2023年本屋大賞第2位の書籍『ラブカは静かに弓を持つ』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。