今回は、『星の王子さま』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この本は「世界中の言葉に訳され、70年以上にわたって読みつがれてきた宝石のような物語」で、今までで最も愛らしい王子さまを甦らせたと評された新訳のようです。下記で、名言を紹介していきます。
『星の王子さま』の名言集
その人なりの星
人はみんな、その人なりの星を持ってる。旅をする人たちなら、星は案内役だ。そうでない人たちなら、ただのちっちゃな光。学者たちにとっては研究するものだし、ぼくがあった実業家にとっては、金でできているものだった。でもどの星も、口をつぐんでいる。だからきみには、誰も持っていないような星をあげるよ。
星の王子さま
ここの表現方法が好きになりました。旅をする人にとっては”星”があることで目印として使用し、何もしていない人にとってはただの小さな光となる。学者にとっては研究する材料になりえるし、実業家に至っては星さえも何か商売にならないかと考えているように思いました。色々な立場の人間にとって、”それなりの星”でも捉え方が変わるんだよなと思うと自分も何者かになりたいなと思えました。最後の「誰も持っていないような星」とは何なのでしょう。もしそれが才能の場合は、受け取りたいなと思いました。
幸福の味を知る
きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時から嬉しくなってくる。そこから時間が進めば進むほど、どんどん嬉しくなってくる。そうしてとうとう四時になるともう、そわそわしたり、どきどきしたり。こうして、幸福の味を知るんだよ。
星の王子さま
ここに秘められた思いを、自分はこう汲み取りました。「星が夕方の4時から見れるので、僕は3時から嬉しくなる。そこから時間が経つたびに、その嬉しさが増していく。そしてとうとう4時になると、空に散りばめられた星を見ることができて幸福の味を知るんだよ」です。もしも、この解釈が違う場合は申し訳ないです。しかし自分にとってこの解釈が一番、素敵なように思いました。
言葉じゃなくて、してくれたこと
ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。あの花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。ぼくは、逃げだしたりしちゃいけなかった!あれこれ言うかげには愛情があったことを、見ぬくべきだった。
星の王子さま
ここを読んでいて、”見抜きたいときに見抜けないな”ということが多いように感じました。自分は『僕は君の「大丈夫(嘘)」を見破りたい』という書籍を出しており、見抜くことに焦点を置いているので、ここと少し相性いいかもなと勝手に思いました。「言葉じゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった」という箇所は、花だけじゃなくて人も物事もそうだよなと首がもげるほどに頷きました。
一輪だけの花
ぼくはこの世で一輪だけの花を知っていて、それはぼくの星以外のどこにも咲いていないのに、小さなヒツジがある朝、なんにも考えずにぱくっと、こんなふうに、その花を食べてしまっても、それが重要じゃないって言うの?
星の王子さま
ここはあまり、意味を理解することができませんでした。それでも、自分はこのように感じたので共有します。「自分は一輪の花を知っており、その花は僕だけの星に咲いている。そんな中、小さなヒツジがある朝、何にも考えずにその花を食べてしまう。でもそれが重要じゃない、と言うの?」です。難しいようで、難しくないような文章でした。自分はここから”自分だけが持つ才能だけが重要じゃないよ”と言われているように感じました。
大人というもの
おとなというものは、自分たちだけではけっしてなにもわからないから、子どもはいつもいつも説明しなくてはならず、まったくいやになる……
星の王子さま
自分も20代になり、世間的に”大人”として扱われ始めてきました。しかし、学生だった頃の空気感が抜けきれないままの大人なため”大人ってこんなものなのか”と拍子抜けするタイミングが何回もありました。「大人が一番、大人という存在を理解していない」という風に感じました。子供にとって大人とは、いるだけで落ち着く存在であり、いるだけで恐ろしい存在であり、いるだけで影響力のある存在だと思います。しかし、大人は自分が何なのかを見失うのかな~と。だから子供にいつもいつも説明してもらうのかなと思いました。
さいごに
今回は、『星の王子さま』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。70年以上も読み継がれている書籍には、数々の名言がいくつも載せられていました。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。