今回は、山下 智久さんと新木 優子さんが恋をする映画『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる』を観た感想をまとめていこうと思います。お互いが不自由な生活を強いられる中、どういう出会いがあって、どういう進展があって、どういう結末を迎えるのか、目を離せないほどに集中して観てほしい映画となっています。神聖なオーラに纏われながら観るような、綺麗なものをずっと観るような雰囲気を感じることができました。そんな映画のあらすじやキャスト、感想を下記で紹介していきます。
『SEE HEAR LOVE』のキャスト一覧
キャスト一覧
名前 | 名前 | 名前 |
---|---|---|
山下 智久 | 新木 優子 | 高杉 真宙 |
山本 舞香 | 深水 元基 | 山口 紗弥加 |
加藤 雅也 | 渡辺 大 | 夏木 マリ |
スタッフと主題歌
項目 | 概要 |
---|---|
監督 | イ・ジェハン(John H. Lee) |
脚本 | イ・ジェハン(John H. Lee) |
主題歌 | 山下智久「I See You」 |
製作者 | 英田理志、安聖民 |
配給 | ティ・ジョイ・Prime Video |
『SEE HEAR LOVE』のあらすじと解説
あらすじ・ストーリー
自分の著作の映画化が決まり喜んだのも束の間、漫画家・泉本真治は視力を徐々に失う病を患ってしまう。私生活にも仕事にも深刻な影響が出始める中、彼は生きる気力を失いつつあった。そんな時、彼の漫画のファンで生まれつき耳が聞こえない相田響が現れ……
映画ナタリー
解説
Amazon Prime Videoで配信された『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督によるラブストーリーがディレクターズカット版で登場。目が見えなくなる病を患った男性と生まれつき耳が聞こえない女性の交流と愛を描く。山下 智久が主演を務めるほか、新木 優子、高杉 真宙、山本 舞香、深水 元基、山口 紗弥加、夏木 マリらが共演する。
映画ナタリー
『SEE HEAR LOVE』を観た感想
有名漫画家になる一歩手前、編集者の嫌らしい態度に我慢しながら漫画を描き続ける主人公に訪れる不幸。漫画を描く上で一番大事な”目”が、ある日突然不自由になったら恐ろしいと思った。子供が”目が見えない”というのを受け入れられていないお婆ちゃんの心も思うと、悲しい気持ちになりました。主人公が目が見えなくなって、お婆ちゃんに近付くシーンがあるのですが、手を怪我したのかしていないのかも分からないというのは危ないなと感じました。それにしても、新木 優子さんと出会うシーンは本当にレアケースだなと思いました。むしろ、ストーカーレベルというか、ここまでするファンがいるんだなと思い、好きの思いだけでここまで動けるんだなと思いました。目が見えない者と、耳が聞こえなくて声を発せられない者、交わることのない二人がたまたま交わって恋に落ちていくのはロマンチックでした。最後のほうの、雪の中でベンチに座る山下 智久さんはカッコよかったです。儚さを帯びていて、消えそうな顔の表情が素敵でした。
この映画を観るとしたら、早朝とか真昼時とか夜ではなく、あえて真夜中に、薄い毛布を被って観ることをおすすめします。感傷に浸りたいと思ったときみたいに、今考えてることや悩んでいることなんて忘れられるような時間を過ごすことができました。
『SEE HEAR LOVE』印象に残ったワンシーン
目が見えなくなるシーン
自分が経験したことがない場面だからこそ、感情移入すると印象に残るワンシーンと化してしまいました。"もし、これが自分なら、今の環境にどういった影響が出るのか"を考えると恐ろしくて、途中で考えるのをやめました。映画では”漫画家”が視力を失ってしまいましたが、自分は”物書き”として活動をしているので、見えなくなるとどうなるのだろうという恐怖を感じました。視野があるからこそ、今を生きられてるわけであって、盲目の方に優しくしようと再度思わされるシーンでした。
自暴自棄になってしまうシーン
今までしていたことができなくなったり、抑えられない不安が自分を襲ってきたり、見えないことへの恐怖に耐えられなくて、自暴自棄になってしまったのでしょうか。部屋を乱すシーンがあり、むしゃくしゃした思いを表現した場面なのかなと思いました。今まで通りの生活ができない、というだけでイライラするのに、仕事をできなくなるという”自分の存在価値”を見失ったような気がしてイラついていました。そのイラつきに身を任せ、部屋の窓から飛び降りようとするところで、彼女が抱き着いて部屋に戻すシーンに関しては”不法侵入ではないのか?”と思いました。これに関しては、映画ではなく現実的思考なのでしょうがないですよね。
作品として表現されるシーン
これは何かを作る人なら共感できると思うのですが、作品に”愛する人”を入れたいと思う気持ちがあったりしますよね。この映画では、漫画の最終回に彼女との思い出の場所を描いており、素敵な愛だなと感じました。雪の降る公園で、白くなったベンチに一人腰掛ける主人公に寄り添い涙を流すシーンは美しいものでした。ここのシーンでは、BGMと出演者の演技が相まって視聴者を泣かせる演出がなされていました。はい、自分はもちろん泣いてしまいました。もしこの映画を観るのならば、途中で寝ない覚悟を持つことです。最後のほうに全てが詰まってます。
さいごに
今回は、『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる』を観た感想と印象に残ったワンシーンを紹介していきました。どうだったでしょうか。山下 智久ファンの皆さん、新木 優子ファンの皆さん、観ていない方は観てみてください。お互いが縛られた生活の中で愛し合う様は見ていて、美しいものを感じました。泣きたい方も是非、観てみるといいかもしれませんね。引き続き、このサイトでは”映画評論”について記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。