今回は、ズーカラデルさんの『夢の恋人』を聴いてみた感想を書いていこうと思います。2018年にリリースされており、一時的にTikTokでバズっていた楽曲なので知っている人も多いのではないでしょうか。自分はドラえもんが載せられた動画のBGMとしてこの楽曲を知り、そこからハマっていきました。過去に夢の中で出会った人に恋をしたことがあるから、余計に沁みてしまいます。最後のほうでは、刺さる歌詞も紹介していきます。
まずは『ズーカラデル』を知ろう
『夢の恋人』を記事にするにあたり、バンドである方の紹介は必須だと思うので浅いですが情報を紹介します。主にWikipediaから引用するので、もっと見たいと思う人はここから飛んでみてみてください。
ズーカラデルさんのプロフィール
ズーカラデルさんの公式サイトでご本人たちを拝見したんですけど、凄くお洒落な方々でなんか"うわー。天は二物を与えるんかい"と思いました。あと、ボーカル以外にもコーラスという担当があり、楽器をしながら歌にも徹することができるのは素敵です。音痴な自分からすると、羨ましいという言葉が似合うバンドでした。優しい雰囲気を帯びている『夢の恋人』に合う歌声を出す方法、教えてください!
ズーカラデルさんの有名な曲
曲名 | アルバム名 | リリース年 |
---|---|---|
夢の恋人 | 夢が醒めたら | 2018年 |
漂流劇団-NY mix | ズーカラデル | 2019年 |
ブルー・サマータイム・ブルーズ | ブルー・サマータイム・ブルーズ | 2023年 |
アニー | ズーカラデル | 2019年 |
ダンサーインザルーム | 夢が醒めたら | 2018年 |
パーティーを抜け出して | 夢が醒めたら | 2018年 |
多分ですが、TikTokで有名になって『夢の恋人』が一番上に来ているのでしょう。自分的には『漂流劇団-NY mix』がテンポよくて耳に残る音源なんですけど、Youtubeでは5.3万再生とあまりバズっているようではないみたいです。気になる人はここから聴いてみてください。このバンドに共通して言えることとして、ボーカルの声が凄く優しいということです。どの楽曲を聴いても優しい声で落ち着いて聴けるんですよね。誰にも教えたくないバンドかもしれません。それほどまでに、魅力が詰まっています。
『夢の恋人』を聴いた感想
まず第一に言わせてもらうと、「なんでこんな儚い曲を作れるんだーーー!!!」です。曲名に”夢”があるから、フワッと消えそうな作曲や作詞をしているのでしょうか。しかしここまで狙って作るということはできないはず。もしかして、ズーカラデルさんは天才集団なのではないだろうか。こう思いました笑。もしお話する機会を頂けるのであれば、「さよなら僕のベイベー」と作詞した経緯を教えていただきたい。自分は物書きとして活動しているのですが、こんなに聞き手にワクワクさせる言葉選びができるのは凄すぎます。あと、冒頭でも言ったように自分は過去に夢の中で恋をしたことがあるのですが、その思い出が蘇ってくるようで辛くなることもありました。「横顔 その睫毛をずっと見ていたんだよ」という歌詞、夢の中での出来事とマッチして”もしかして自分のために作られた音楽か”と錯覚してしまいました。
刺さる歌詞紹介
刺さる歌詞.1
横顔 その睫毛をずっと見ていたんだよ
uta-net
これに関しては完全に自分に刺さった歌詞なんですけど、夢の中で出会う人物の顔とか覚えてることって少ないじゃないですか。でも横顔とか、愛されてたという事実とか、一緒に何の映画を観たのかは覚えているじゃないですか。その覚えている瞬間として、”睫毛を見ていた”という記憶が自分の中にもあり”あぁ。名前も顔も出てこないのに恋してたな”と感傷的になってしまいました。的確に聞き手の思いを当てるのは凄すぎます。
刺さる歌詞.2
さよなら僕のベイベー。いつかは君を忘れる。すぐに夜が明けるよ、どうか泣かないでおくれよ。
uta-net
たったこの一行だとしても、数々の思いが詰まっていると思うと言葉にはできない感情に襲われますよね。夢が覚める前なのか「さよなら」と告げて、もう出会うことはできないから「いつかは君を忘れる」と言う。そして夢が覚めるということは夜が明けることでもあるので、「すぐに夜が明けるよ」と言い、最後に夢の恋人に「どうか泣かないでおくれよ」と言っているのでしょう。はぁ~~、考えさせらえる歌詞ですね。もっと深堀すると色々と思いつくんでしょうけど、考えすぎても毒ですかね。
刺さる歌詞.3
くだらない冗談も、薄汚い醜い悪意も、君とならいいのさ、君のならばいいのさ
uta-net
ちょっと待って。カッコよすぎません??くだらない冗談も、薄汚い醜い悪意も、”君のならばいいのさ”だと。こんなことを言える男性になりたかった。もし自分がここを作詞するのなら、『くだらない冗談も、薄汚い醜い悪意も、”君だとしても嫌さ”』って書いてしまいそう笑。だから何歳になってもモテないんですかね。こうした些細な気遣いを言葉で表して、一文字で印象の変わる歌詞を作り上げていると思うと凄く大変なんだろうなと容易に想像できてしまいました。
刺さる歌詞.4
僕が歳をとっても、ずっと側にいてくれないかな。君がいなくなるまで、僕は変わらないだろう。
uta-net
すんごい深読みをすると、夢が覚めてしまい朝を迎え、一日を過ごして夜、眠っても出会えない関係なのにまだ頭の中では存在しているから、”君がいなくなるまで、僕は変わらないだろう”と言っているように感じました。凄い一途な人が夢の恋人をずっと想い続ける様子を思い浮かべると、ちょっと悲しいようにも思いますけどね。でもそこまで一人を愛せるのは才能だと思うので、この人の恋を応援したいと思ってしまう歌詞でした。
さいごに
今回は、ズーカラデルさんの『夢の恋人』について感想を述べさせていただきました。随分と前から聴いていた楽曲で、ちゃんと時間があるときに記事を書きたいと思っていたので書けてよかったです。皆さんも夢の恋人と思い出があるのであれば、一度この楽曲を聴いてみてください。このサイトでは引き続き、"音楽評論"についての記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。