映画評論

映画『コンクリート・ユートピア』を観た感想|狂気が目覚める

今回は、映画『コンクリート・ユートピア』を観た感想をまとめていこうと思います。この作品は、イ・ビョンホンパク・ソジュンパク・ボヨンらが豪華共演を果たした韓国発パニックスリラーとなっており、終始ハラハラした展開を観ることができます。個人的な感想を見てみたい、という方は最後まで見てくれると嬉しいです。では、下記で詳細を紹介していきます。

『コンクリート・ユートピア』のキャスト一覧

キャスト一覧

名前名前名前
パク・ソジュンパク・ボヨンイ・ビョンホン
パク・ジフキム・ソニョン金度閏
オム・テグナチョルキム・シウン
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スタッフ一覧

QA
監督オム・テファ
脚本イ・シンジ / オム・テファ
原作キム・スンニョン
製作ピョン・スンミン
字幕翻訳根本 理恵
配給クロックワークス
キネマ旬報web

『コンクリート・ユートピア』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

世界を襲った災害で廃墟と化したソウルには、唯一残ったマンションに生存者が溢れていた。マンションは無法地帯となり、危機を感じた住民は主導者を立てユートピアを築こうとする。代表に選ばれた902号室のヨンタクは、権力を手にすると狂気を露わにする。

映画ナタリー

解説

第96回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表作品に選出された、イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨンら豪華俳優が出演する近未来映画。大地震で廃墟と化したソウルで、唯一残ったマンションの生存者たちが、住民の主導者を立てユートピアを築こうとする。監督は『隠された時間』のオム・テファ。共演はキム・ソニョン、パク・ジフら。

映画ナタリー

『コンクリート・ユートピア』を観た感想

それでは実際に、『コンクリート・ユートピア』を観た感想を書いていこうと思います。焦点を絞らずにダラダラと感想を書いていくのは分かりにくいと思うので、特に”印象に残ったシーン”を抜粋し、そこの感想を書いていく形式でいこうと思います。もし、この映画を観た方がいる場合は「自分はここが印象に残った」などの感想をコメントに残してくれると嬉しいです!

人間の本性

大きな災害が起こる前は笑われていたアパートの人たちが、災害後に立場逆転するところは気持ちがいいくらいに人間の本性が表れていました。”自分がされたから相手にもしてやろう”という考えをヒシヒシと感じました。最初は皆で仲良く、みたいな流れでしたが、食料などの無くなっていくものを考えた際に人を減らすという選択をとるアパートの住民たちは、結局自分のことが一番大事なんだなと思わされました。人間の本性を見てみたいという方にはお薦めな一作品です。

嘘がバレていく

最初はアパートが火事になると生きていけないからと、火の中に突っ込み英雄のように称えられていた代表でしたが、後半になるにつれて実は、代表が別人だという嘘がバレていくところはヒヤヒヤしました。それに代表に突き落とされた女の子は無事なのでしょうか。下には排泄物が沢山溜まっているため、クッション代わりになるんじゃないかと思ったりしましたが、落とされた後は何もありませんでした。一度観た後にもう一度観たら、捉え方が変わりそうだなと感じました。

そもそもの話

そもそも、あれほどまでの大災害を耐え抜いたアパートが凄いなと感じました。勿論、映画なのでそういう仕様なのは分かりますが、そこでアパートを耐え抜かせるのか、と感じました。これでより一層、マンション暮らしよりもアパート暮らしの人が増えるんじゃないかなと勝手に考えたりしました。

自分の息子が亡くなれば

アパートの夫人が「法律のない今、殺人者も信仰者も同じ」みたいな台詞を言うシーンがありました。色々な問題や事故があっても怒ったりしない夫人でしたが、息子が殺されて帰ってきたとき、代表に「殺人者」みたいな台詞を言うシーンがあり、やっぱり心の安心するものが無くなると人は理性を失うのかなと思いました。大事なものがあるからこそ平然を保ててるだけであって、私たちも何か大事なものが欠けてしまう出来事があると理性を失ってしまうのでしょうか。恐ろしいです。

さいごに

今回は、映画『コンクリート・ユートピア』を観た感想をまとめていきました。どうだったでしょうか。大災害により一気に廃墟と化した世界で、自分ならどう過ごすのだろうと考えさせられる作品でした。この記事を通して、この作品に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。