映画評論

映画『ちょっと思い出しただけ』を観たレビュー|ふたりの6年間!

※このサイトはAmazonアソシエイトを利用しています。

今回は、映画『ちょっと思い出しただけ』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は『ラストサムライ』の池松 壮亮さん、『幕が上がる』の伊藤 沙莉さんがカップル役を演じたものです。ある1日を描き、それらを6年間遡るという作りで、斬新な映像だと思いました。2人の関係性が儚く、こういう恋愛もあるんだと気付かされました。それでは実際に、観たレビューを書いていきます。

『ちょっと思い出しただけ』のキャスト一覧

キャスト一覧

NAMENAME
池松 壮亮伊藤 沙莉
河合 優実大関 れいか
屋敷 裕政尾崎 世界観
渋川 清彦松浦 祐也
安斉 かれん國村 隼
公式サイト

スタッフ一覧

QA
監督・脚本松居 大悟
主題歌クリープハイプ『ナイトオンザプラネット
製作太田 和宏
プロデューサー和田 大輔 / 沢村 敏
ラインプロデューサー原田 耕納
公式サイト

『ちょっと思い出しただけ』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

怪我でダンサーを諦めた照生と、タクシードライバーの葉。かつて恋人同士だったふたりは、6年間の7月26日について少し思い出す。特別な日や何気ない日常、同じものはひとつもない。しかしそれらは、ふたりにとって、もう戻る事のできない愛しい日々だった。

映画ナタリー

解説

くれなずめ』の松居大悟監督が、オリジナル脚本を手がけたラブストーリー。今はもう別れてしまった男女の恋愛の軌跡を、1年間のある1日を6回描くことで映しだす。池松壮亮と伊藤沙莉がW主演を務め、河合優実、尾崎世界観、成田凌らが共演する。また、アーティストや動画クリエイター、ミュージシャン、お笑い芸人など多彩なキャストが出演。

映画ナタリー

『ちょっと思い出しただけ』を観たレビュー

時間の流れ

作品の作りを理解しないまま観てしまうと、ややこしくなると思いました。6年間の1日が遡るように描かれており、2人の関係性が終わった場面から初々しくなっていく流れで、こうして人は愛して愛されなくなるのだろうと思いました。1人をここまで愛することが恋愛であり、それだけの時間をかけるものだからこそ、お遊びのようにできないと感じました。恋愛についての概念を考えさせられました。

タイトルの意味

ちょっと思い出しただけ』というタイトルの意味が、全体を通して理解できました。冒頭にタクシー運転手の女性が劇場で踊っている男性を見つけ、そこから物語が進む流れ。そして最終的に、その女性と男性が愛し合っていたのだと知れました。冒頭の男性を見たところから、女性の思い出した記憶が映像として作られているように感じました。タイトルも作品の雰囲気も、自分の好みでよかったです。

男女の恋愛

男性と女性が愛し合っていた6年間、今や男性は照明スタッフとして働いており、女性は別の男性と結婚し子供もいるという流れ。男性はなかなか過去の恋愛から離れられないけれど、女性は吹っ切れるのかと思ったりしました。男性が今の女性の人生を知って、どういう心境になるのだろうと考えたりもしました。自分だったら「あぁ、この人は幸せになれたんだな」と思うような気がしました。

伊藤 沙莉さん素敵

伊藤 沙莉さんの声が特徴的で素敵だなと思いました。笑い声も可愛らしく、演技は自然体で凄いとさえ思いました。タクシー運転手を若い女性がしているというのは、あまり見ない光景なので斬新でした。水族館に2人で忍び込むシーンでの、馴れ合いが台本にはないと思うほど自然体で、ただ「2人が楽しそう」で羨ましかったです。本当のカップルの恋愛を垣間見ている気分になれました。

さいごに

今回は、映画『ちょっと思い出しただけ』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。