今回は、まさをの書籍『僕は君の傷跡(永遠)になりたい』に書かれている名言を紹介していこうと思います。まさをは著書に『僕は君の「大丈夫(嘘)」を見破りたい』があり、商業出版では2作目です。「まさをと夜の密会」で投稿されている記事のような文面が、書籍として作り上げられた一作品です。傷に気付けていない人にお勧めの一冊です。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『僕は君の永遠になりたい』の名言集
死んだと思わないこと
だから、せめて、と考える。せめて、あの人が死んだと思わないようにしよう。きっと、あの人が完全に失われたわけではないのだ。あの人は、こちら側を去って、代わりに、あちら側で生まれることにしたのだ。
僕は君の傷跡(永遠)になりたい
人はいずれ死ぬものですが、「死んだ」ではなく「あちら側で生まれた」と思うことが大事なのだと思いました。「死んだ」だと、その人がもう存在しないかのように思ってしまいますが、「あちら側で生まれた」と思うことで、自分もあちら側で生まれたときに会えるという嬉しさが残るように感じました。亡くなった人の存在を終わらせるのではなく、留めておくことが何よりも大事だと思いました。
現実とネットの恋愛の差
ネット恋愛だった。もう出会えないのに、まだ出会えると思っている。現実とネットの最大の違いとして、ネットは、一度ブロックされてしまうともうほとんど一生、関われなくなる。あの人を見つけられなくなってしまう。
僕は君の傷跡(永遠)になりたい
現実での恋愛では、家も学校も職場も共有しているからこそ会いに行けるけれど。ネットでの恋愛は自分を隠したままできてしまうから、ブロックをされることで会えなくなる。その人がこの世を去ったわけではないけれど、この世を去ったように思うのがネット恋愛だと思いました。どこかで生きているはずなのに、その人の存在を知らないまま過ごしていく日常はあまりにも辛いと思いました。
居なくなってから気付く
大事な人がいなくなってから、愛の詰まったものが部屋にはたくさんあるのだと思った。時計もそうだし、旦那が愛用していたクッションは私がプレゼントしたものだった。一緒に使っていた食器も、使わなくなるのかなと思う。
僕は君の傷跡(永遠)になりたい
その人がいるときは気付けなかったけれど、いなくなってから気付くことが沢山あると感じました。毎日使っているクッションも、一緒に使っていた食器も、同じ時間を過ごした時計も、その人がいなくなることで存在を露わにするように思いました。その人がいたことで見えなかったけれど、その人がいなくなることで「こんなものがあったんだ」と気付けるので、寂しさが付き纏うように感じました。
あなたのためを思う
「あなたのためを」という言葉の裏側には結局、「私のために」が隠されているのだろうと思った。どうやら人は、自分のことが一番大切だと思うようで。この子がどうなれば、自分はどう見られるかという呪縛があるようだ。
僕は君の傷跡(永遠)になりたい
毒親とまでは言いませんが、「あなたのためを」と言いながら子供の成長を妨げる親はどうなのだろうと思いました。自分の興味があるものをそのままさせてあげることが成長に繋がるけれど、「あなたには似合わない」とか言って突き放すのは違うと感じました。子供がいる親にとって、危ないことから守るのは大事ですが、子供が興味を示すものには率先してやらせることに意味があると思いました。
青春コンプレックス
世間では、アオハルと呼ぶらしい。そんなん、知らんがな。得られなかったものにだけ嫉妬。こんな大人になる予定では、なかったのにな。そう思いながら通勤中に見る学生の姿は、途轍もなく眩しくて直視することさえできなかった。
僕は君の傷跡(永遠)になりたい
青春を心から楽しめなかったからこそ、今の学生を見ると「眩しいな」と感じるのだろうと思いました。楽しそうに友達と遊んでいる学生や、お茶目なことをして叱られている学生など、学生のうちにしかできないことをやっている姿を見ると「羨ましい」と感じます。これを青春コンプレックスと名付けていますが、こういった思いを抱く大人は数多くいるのだろうと思いました。
さいごに
今回は、まさをの書籍『僕は君の傷跡(永遠)になりたい』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。