名言

逢坂 冬馬『同志少女よ、敵を撃て』の名言集|2022年本屋大賞受賞

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今回は、逢坂 冬馬さんの書籍『同志少女よ、敵を撃て』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この書籍は2022年本屋大賞受賞作品で、他に「史上初の選考委員全員が5点満点をつけた、”第11回アガサ・クリスティー賞”の大賞を受賞」したみたいです。数多くの人から評価された作品ということで、期待大です。それでは、書かれている名言を紹介していきます。

『同志少女よ、敵を撃て』の名言集

狙撃兵に向かない奴

狙撃兵に向かない奴がいる。感情に流される奴、無駄口を叩く奴、目立ちたがる奴…… それと、他人を頼りにする奴だ。

同志少女よ、敵を撃て

ここでの”狙撃兵に向かない奴”の特徴は「感情に流される・無駄口を叩く・目立ちたがる・他人を頼りすぎる」でした。以前、狙撃兵についての動画を観たことがあり、そこでは”スナイパーは仲間と協力をする”とありました。なので”自分だけが”という欲で動いてしまうと結果的に大きな損害を食らうのだろうと思いました。静かに、密かに、バレないように動くことができないと無理な役割ですね。

敵兵を殺したこと

敵兵を殺したことを思い出したなら、今誇れ!いずれ興奮は消え実感だけが残る。そのときには誇りだけを感じられるように、今誇るんだ!お前たちが殺した敵兵は、もうどの味方も殺すことはない!そうだ、お前たちは味方の命を救った。侵略兵を一人殺すことは、無数の味方を救うことだ。それを今誇れ。誇れ、誇れ、誇れ!

同志少女よ、敵を撃て

「人を殺した」という事実は変わらないけれど、「殺したことで無数の味方の命を救った」という未来の話も変わらないわけです。前者の考えでいると悲しいかもしれませんが、後者の考えでいれば悲しさよりも誇りになるように感じました。戦場では”人を殺すこと”が当たり前に行われており、今もなお世界では戦争が行われています。自分が救われるために、そして味方を救うために一人を殺すことを躊躇する余裕はないのだろうと思いました。

中途半端な責任感

お前が取ったのは軍事行動だ。中途半端な責任感で自分を罰するのをやめろ。この戦場にそんなものを持ち込んでいたら身が持たんよ。

同志少女よ、敵を撃て

軍事行動とは、『国家が軍事力を使用して行う一切の行動』とのこと。なのでやむを得ず人を殺してしまったとしても、それが国のためになるのであれば仕方がないのだろうと思いました。中途半端な責任感だけで「自分が悪い」と思い込んでしまうと、精神が壊れていくのだろうと思いました。「これは軍事行動だ、これは軍事行動だ」と自己暗示することで多少なりとも責任感が薄れていくのだろうと思いました。

作戦とは

作戦というのはただ考えつけばいいというものではない。準備や動員が伴って初めて完成する。それができたということさ。

同志少女よ、敵を撃て

学校のグループディスカッションなどでは、作戦といっても考えて終わりということが多いです。しかし戦場での作戦とは、「準備や動員が伴って初めて完成するもの」とのこと。命がかかっているときに、空想上の話をする暇なんてない訳です。事前完璧主義とは『20代で得た知見』に書かれている言葉ですが、ちゃんと実行に移すまでは形になっていないに等しいと言われているように感じました。

私はお前のようにならない

私はお前のようにはならない。お前のように卑怯には振る舞わない。私は、私の信じる人道の上に立つ。同志少女よ、敵を撃て。

同志少女よ、敵を撃て

ここで、書籍名が書かれていました。「同志少女よ、敵を撃て」という言葉、刺さりますね。その言葉の前にある「私はお前のようにはならない。お前のように卑怯には振る舞わない。私は、私の信じる人道の上に立つ」という部分も、自我の強い人なんだろうなと思わせる表現で思わず「うわっ」と声が出てしまいました。活字を読んでいるだけなのに、読者に声を出させるって凄いですよね。

さいごに

今回は、逢坂 冬馬さんの書籍『同志少女よ、敵を撃て』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。