映画評論

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観たレビュー

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今回は、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観たレビューを書いていこうと思います。太宰 治とは日本を代表する文豪で、書籍『人間失格』、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は小栗 旬さんが主演、『人間失格』は生田 斗真さんが主演のようです。他に漫画化もされており、今もなお日本を代表する作品です。それでは、映画を観たレビューを書いていきます。

『人間失格 太宰治と3人の女たち』のキャスト一覧

キャスト一覧

NAMENAME
小栗 旬宮沢 りえ
沢尻 エリカ二階堂 ふみ
千葉 雄大瀬戸 康史
高良 健吾藤原 竜也
松竹

スタッフ一覧

QA
監督蜷川 実花
脚本早船 歌江子
撮影近藤 龍人
音楽三宅 純
配給松竹 / アスミック・エース
ジャンル現代劇
松竹

『人間失格 太宰治と3人の女たち』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

妊娠中の妻と子供がいながらも、恋の噂が絶えない作家・太宰治。彼は自殺未遂を繰り返し、愛人たちからは「子供が欲しい」などと言われる破天荒な生活を送っていた。しかし、夫の才能を信じる妻に叱咤され、太宰は自分にしか書けない小説の執筆に取りかかる。

映画ナタリー

解説

文豪・太宰治の遺作にして、日本文学史上最高の長編小説とされる『人間失格』。太宰自身の人生を重ね合わせたとされる奇跡の傑作は、いかにして生まれたのか。その名作誕生の秘密を、太宰自身の生涯と恋愛に焦点を合わせながら、虚実を交えて描き出す。主人公・太宰役に全精力を注ぎ込むのは、蜷川実花監督たっての希望で主演を引き受けた小栗旬。

映画ナタリー

『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観たレビュー

太宰 治という男性

この映画を通して、太宰 治さんへの印象がガラッと変わりました。今までは「ただのクズ」だと思っていましたが、「ちゃんとしたクズ」だと思いました。家庭を持っていることに対する誇りみたいなものはあるけれど、他の女性との遊びを辞めることがなく、かつ甘い言葉で女性を落としていくところがカッコいいとさえ感じました。自分の思うがままに生き抜く姿は「クズ」というより「漢」という感じがしました。

小栗 旬さんの怪演

太宰 治さんが乗り移ったかのように、小栗 旬さんが演じており凄まじかったです。勿論、全てを通して良かったのですが、自分的には最後らへんの血を吐いて倒れるところの苦しみ方が本物っぽくて流石だと思いました。実際にそういったシチュエーションを見て学んでいるのかと思うほどリアルで、息をすることを忘れるほどに見入ってしまいました。あと単純に、小栗 旬さんかっこいい。うん。

蜷川 実花さんの世界観

蜷川さんが監督ということで作品が芸術的なものになると思っていましたが、本当に映像が美しかったです。太宰 治さんが人間失格を執筆するシーンの部屋をくり抜くところや、血を吐いて倒れたときに降ってくる雪を白い花で表現するところなど、細かく芸術的なのがあり綺麗でした。あと、冒頭の太宰 治さんだけが生き残ってしまうシーンの水の使い方なんかも悲しさがあるけれど美しく感じました。

太宰 治の嫁は芯が強い

太宰 治さんの嫁は芯が強くて、生き様がカッコいいと思いました。旦那の女遊びを怒ったりもせず、見逃したりもしていました。それに「家庭を壊して」みたいなフレーズを太宰 治さんに言うシーンがあり、この人は一人でも生きていける精神だなと思いました。一番強いなと思ったところは、最後の、太宰 治が他の女性と心中した朝、家の周りには報道陣が沢山いるにも関わらず洗濯物を干すというところは凄かったです。ただ、子供に泣いていることがバレないようにインク遊びをするシーンは胸が痛くなりました。

さいごに

今回は、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。映画も良いですが、書籍も良いので是非『人間失格の名言集』も読んでみてください。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。