今回は、『20代で得た知見』や『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』などの代表作を世に出してきた作家『F』さんの名言を紹介していこうと思います。主にFさんがXで呟いた言葉をまとめていくだけですが、熱狂的ファンである私がその言葉に関しての思いを書いていくのでぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。では、下記で名言を紹介していきます。
『作家 F』の名言集
平成があと一分で終わる
平成があと一分で終わる頃には私が好きな人は別の誰かと一緒にいて、私のことなんか考えてなくて、その誰かもまた別の誰かのこと考えていて、そうして私たちずっとひとりきりのまま季節と時代だけばんばん新しくなっていくことを思えば、死にたいと思う以上に、いま死んでたまるかとも思える、時もある
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ここでは「平成があと一分で終わる頃」と表現されていますが、他にも「クリスマスを迎える一分前」だったり「年越しの一分前」「誕生日の一分前」なんかも使える文章だと感じました。何かが終わる頃、好きな人は別の誰かと一緒にいて私なんか眼中になく、その誰かも別の誰かを思っているという地獄絵図。結局、私たちは一人きりのまま季節と時代が新しくなっていくと考え出すと、”まだ死ねないな”と生きてみようと思えるんじゃないかと思いました。
花見はトラウマ作り
二十歳を超えてからはもう花見はトラウマ作りだと割り切っている。この場所は誰かと歩いたし、あの場所でなにか話した。でももう覚えてない。自分が覚えていることを相手はもう忘れてる。相手が覚えてることを自分はもう忘れてる。好きだった。でももう思い出せない。その繰り返しで。さっさと誘拐して
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20代作家として活動している自分にとって、Fさんは「20歳を超えてからはもう花見はトラウマ作りだと割り切っている」と思っていたのかと考えると”やっぱり凄いな”と思いました。自分は20歳を超えてからも10代のようなことばかり考えていたので、ちょっとは考えをまともにしてみようと思えました。Fさんが「花見をトラウマ作り」と割り切っているのなら自分は、「海辺を歩くカップルをトラウマ作り」とでも割り切ってしまおうかと思います。もう思い出せない記憶でも、その時は楽しかった。だからトラウマになるんだよなと感じました。
離婚とか離職とか
離婚した人に掛けるべき台詞は「おめでとう」だし離職決めた人に掛けるべき言葉も「おめでとう」であるべきだと思う。そもそも結婚やら現状維持が絶対的幸福を約束する筈がないし、本人がどこかに向かおうとする決断は祝福されるべきであってその裏は詮索したくないし、されたくもない、ただ祝福したい
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「本人がどこかに向かおうとする決断は祝福されるべきであってその裏は詮索したくないし、されたくもない」と書かれていて、知りすぎる性格は損をするんだよなと感じました。あまり深くは付け込まないで、あくまで相手の決断を祝福することに意味があるんじゃないかとのこと。裏まで詮索することはされたくないし、したくない人はしたくないと思う。表面的に”その人がこう決めたのならそれでいい”という共感が大事なように感じました。
3トントラックに吹っ飛ばされて
今日3トントラックに吹っ飛ばされ地面から起き上がって最初にしたのは、コンクリに引きずられて血まみれになった自分の顔の自撮りだった。あぁ、いま生きてるんだな、大丈夫だなと思った。自撮りピーポーをこれまで散々馬鹿にして本当に申し訳ございませんでした。あれをやる気持ちが少し分かったよ。
F
まず、「今日3トントラックに吹っ飛ばされ」とX上で呟く人物はなかなかいないんじゃないかと思いました。だからこそFさんなりの言葉でこのように書かれていたんだろうし、そのときの心情を知ることができました。「血まみれになった自分の顔の自撮りだった」という箇所は心配が勝ちましたが、自分も3トントラックに吹っ飛ばされたら自撮りするかもなと思いました。そもそも3トントラックに吹っ飛ばされる経験をするということ自体、レアケースなんですけどね。
会わなくても幸せ
会わなくても幸せなのだと思う。たとえば、帰省した時ずっと前に遊んだ友達の家の近くを通り過ぎるけど連絡はしない時とか、少し前まで付き合ってた人のインスタが相変わらず嘘っぽく明るいのを見た時とか、好きだったラーメン屋も駄菓子屋も全部全部潰れた地元の夜をフルーツオレ飲みながら歩く時とか
F
ここの言葉、凄く共感できました。高校を機に県外へ引っ越した友達と遊んだ公園を通り過ぎる時、”ここにあいつが座ってこっちは自分が座ってたっけ”という妄想をしたり、元カノのインスタが妙に元気そうに見えた時、会ってはいないんだけど”幸せ”を感じることはできますよね。会わないと付き合いは長続きできないと思いますが、幸せは会わなくても育まれていくものでもあると感じました。自分がそう思っているだけで相手は思っていない可能性があるし、その逆も然り。幸せという2文字がずっと脳内にあるように感じました。
さいごに
今回は、『20代で得た知見』や『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』などの代表作を世に出してきた作家『F』さんの名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。自分はFさんの言葉や考え方が好きでよく拝見しているのですが、最近は活動されておらず悲しい気持ちでいっぱいです。もし4作品目を創作中なのでしたら、頑張ってください。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。