
今回は、映画『青天の霹靂』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は、自身の小説『青天の霹靂』を初監督として劇団ひとりさんが映画化したものとなっています。話の内容は、息子がタイムスリップをし、父と母の恋愛を知っていくという流れ。息子は知らなかった現実を知ることになり、失望していて悲しい場面もありました。それでは、実際に観たレビューを書いていきます。
『青天の霹靂』のキャスト一覧

キャスト一覧
役名 | 出演者 |
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轟 晴夫 | 大泉 洋 |
花村 悦子 | 柴咲 コウ |
轟 正太郎 | 劇団 ひとり |
スタッフ一覧
Q | A |
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監督 | 劇団ひとり |
製作 | 市川 南 |
共同製作 | 石川 豊 / 畠中 達郎 / 見城 徹 / 磯野 太 / 鈴井 亜由美 / 吉川 英作 / 高橋 誠 / 宮本 直人 |
企画 / プロデュース | 川村 元気 |
『青天の霹靂』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー
39歳で鳴かず飛ばずのマジシャン、轟晴夫。夢も希望ももはや消えかけている彼に追い討ちをかけるように絶縁状態だった父の訃報が届く。愕然とする彼の頭の中に閃光が走る。すると40年前にタイムスリップしてしまった彼はそこで若き日の父と母に出会う。
映画ナタリー
解説
作家、俳優などマルチな活躍を見せるお笑い芸人の劇団ひとりが映画監督デビューを果たすヒューマン・ドラマ。『陰日向に咲く』に続き発表した自身の小説を基に、天涯孤独のマジシャンの出生をめぐるドラマが展開する。主演は『探偵はBARにいる』の大泉洋、ヒロイン役を『47RONIN』でハリウッド・デビューを果たした柴咲コウが演じる。
映画ナタリー
『青天の霹靂』を観たレビュー

母親に捨てられた息子
父親が他の女性を作り、結果的に息子を産んですぐに出て行ってしまった母親。父親の職場がラブホの清掃員で、誇ることのできない両親を持った息子にとっては嫌気が差す現実だと思いました。そんなある日、アパートに帰ると水道管が割れた関係でアパート中が水浸しになり。公園で夜ご飯のホットドッグを食べようとするが、肝心なソーセージが地面に落ちてしまい、ついてない人だなと思いました。
父親の訃報を知る
地面にソーセージが落ちるタイミングと同じくらいで電話が鳴り、その電話で父親が亡くなってしまったことを知る流れ。あまりよい父親だと思っていなかったので、悲しみはないように感じました。しかし、父親が住んでいた場所へ行き、父親が大事にしていた写真を見て「親父、生きるって難しいな」と悲しみを込めて言う場面は辛かったです。「なんで俺なんか生きてるんだよ」と言った瞬間、上空から稲妻が息子目掛けて落ちてきて、それがタイトルである「青天の霹靂」に繋がるのだと思いました。
タイムスリップ
稲妻が関係して、息子は過去へタイムスリップをする流れ。まだ過去にはマジシャンという人は存在していなく、現代では凄いと思われていないマジックで有名になっていく流れでは「目立つことができてよかった」と思いました。色々なことを経て、父親と母親の出会いから自分の誕生まで知ることになり。母親に対して「息子を捨てた最低な奴」という印象でしたが、過去に戻ることで「母は自分を選んでくれた最愛の人」と認識することができていました。父親とも語り合っていて素敵でした。
母親の本当の気持ち
母親は息子を出産することで亡くなってしまいました。その現実を知ったとき、息子はこれまでの自堕落な生活が自分のせいだと気付いていました。父親や母親のせいにして、自分はこんなになってしまったという理由が無くなり、自己嫌悪に陥る様子は辛かったです。母親が出産をする瞬間と、息子がマジックをする瞬間がリンクしていて、出産と同時に息子が現代に帰る演出は美しくて心に響きました。
さいごに

今回は、映画『青天の霹靂』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。