
今回は、映画『異動辞令は音楽隊!』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は、30年間も現場で頑張り続けた刑事がコンプライアンスを理由に、音楽隊へと異動になってしまう話でした。刑事としての地位がありつつ、新たな環境で頑張るという難しさを観ることができました。環境を変えれば人は変わる、と思えました。それでは、実際に観たレビューを書いていきます。
『異動辞令は音楽隊!』のキャスト一覧

キャスト一覧
役名 | 出演者 |
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成瀬 司 | 阿部 寛 |
来島 春子 | 清野 菜名 |
坂本 祥太 | 磯村 勇斗 |
北村 裕司 | 高杉 真宙 |
成瀬 法子 | 見上 愛 |
スタッフ一覧
Q | A |
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監督 / 原案 / 脚本 | 内田 英治 |
製作 | 依田 巽 / 渡辺 信也 / 藤野 英人 |
エグゼクティブプロデューサー | 松下 剛 / 刀根 鉄太 |
『異動辞令は音楽隊!』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー
捜査の第一線で刑事を務めてきた成瀬司。しかし、部下への厳しさと逮捕のためなら法律に抵触しかねない方法も厭わない姿勢を咎められ、上司から“警察音楽隊”への異動を命じられてしまう。思いもしない異動先と覇気に欠ける同僚たちに成瀬は戸惑うのだが……
映画ナタリー
解説
TVドラマや映画などで活躍する阿部寛が主演を務めるヒューマンドラマ。仕事一筋だった刑事が、行き過ぎた捜査が原因で、“警察音楽隊”へ異動を命じられ、それまでとはまったく異なる職務に戸惑いつつも打ち込んでいく姿を描く。監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治。共演者には清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、板橋駿谷らが名を連ねている。
映画ナタリー
『異動辞令は音楽隊!』を観たレビュー

30年も刑事だから...
30年間も現場で頑張り続けた刑事の話。30年前は通用していた常識が、現代では通用しなくなっており、しかしそれに適応できていない刑事が忠実に再現されていて、視聴者に「腹立つ刑事やな」という印象を与えていて素晴らしかったです。コンプラという言葉が年々厳しくなっているので、いつしか自分もこの刑事みたいに"過去の常識"で物事を捉える人になるのではないかと不安になりました。
上の命令は絶対的
30年間も頑張り続けた結果、現代に適応できなくて「音楽隊」へと異動しなければならない羽目に。履歴書に「昔、太鼓をやっていた」ことを書いただけなのに、音楽隊に異動しなければならないのは不遇だと感じました。映画全体を通して感じたことは、上の命令は絶対なんだと思いました。歯向かえばそれなりの罰が与えられると知っているから、歯向かうことなく従う流れは腹立たしかったです。
新たな環境で心機一転
刑事として頑張っていた頃は荒々しい性格でしたが、音楽隊として頑張ることを決めてからは「人のために動く優しい性格」へと変わっており、環境が変われば人も変わっていくのだと思いました。『置かれた場所で咲きなさい』とは渡辺 和子さんの書籍ですが、ふとその言葉が頭に浮かんできたのを覚えています。抵抗して躊躇うのではなく、置かれた場所で一生懸命になることが大事だと思いました。
見てくれている人の大切さ
刑事としての仕事内容は「悪を取り締まる」みたいなものですが、音楽隊としての仕事内容は「人と人を繋げる」みたいなものです。見てくれている人がいるからこそ、発表する場が設けられているのだと感じました。毎回のように音楽隊の演奏を聴きに来ていたお婆ちゃんが殺されてしまう流れは残念でしたが、お婆ちゃんに最期の演奏を聴かせてあげられてよかったと思いました。仕事をする場所は違っても、過去の部下と「悪を取り締まる」ことができるラストではスカッとできました。
さいごに

今回は、映画『異動辞令は音楽隊!』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。