映画評論

映画『正体』を観たレビュー|同名小説を映画化したサスペンス!

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今回は、映画『正体』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は染井 為人さんの書籍『正体』の実写化となっており、映像として観ることでより鮮明に情景を思い浮かべることができました。どうして脱走をしたのか、どうして誰も気付くことができなかったのか、18歳の学生が死刑になってしまったのか、考え事が多い作品だと思いました。それでは、実際に観たレビューを書いていきます。

『正体』のキャスト一覧

キャスト一覧

キャラ名出演者
鏑木 慶一横浜 流星
安藤 沙耶香吉岡 里帆
野々村 和也森本 慎太郎
酒井 舞山田 杏奈
又貫 征吾山田 孝之
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スタッフ一覧

QA
監督藤井 道人
原作染井 為人『正体』 
脚本小寺 和久 / 藤井 道人
企画小木 雄太 / 福島 大輔
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『正体』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

殺人事件の容疑者として逮捕された鏑木は脱走し、日本各地に潜伏する。間一髪の逃走を繰り返す鏑木を追う刑事の又貫は、全国の逃走先で鏑木と出会った沙耶香、和也、舞に取り調べを行う。だが取り調べから浮かび上がったのは、まるで別人のような人物像で……

映画ナタリー

解説

染井為人の同名小説を映画化したサスペンス。脱走した殺人事件の容疑者を追う刑事が、逃走先で容疑者と出会った人々との取り調べから、まるで別人のような新たな人物像に出会う様を描く。監督は、『青春18×2 君へと続く道』の藤井道人。主演は横浜流星。共演は吉岡里帆、SixTONESの森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らが名を連ねる。

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『正体』を観たレビュー

どうして脱走したのか

映画冒頭、病院に運ばれる車両の中で警察を振り払い、脱走していくという流れ。そしてこれから「どうして脱走したのか」が描かれていましたが、「警察による都合の逮捕」と「見せしめにするための極刑」が原因なのだろうと思いました。そりゃ、自分がしてもいないことで逮捕され、死刑になると脱走したくなると思いました。社会の悪い部分が描かれており、クズだなと思いながら観れました。

脱走した先で出会う人々

脱走をし、日本各地を転々と移動する流れ。1つ目の仕事先では友達ができ、2つ目の仕事先では好きな人ができ、3つ目の仕事先では真実と出会うという展開でした。逮捕されたときは「殺害犯」と罵られていたけれど、出会う人たちからは「優しさのある人」として認識されていたため、誤認逮捕であるという線が強力なのだろうと思いました。社会に出て、人の優しさに触れられて良かったと思いました。

日本の悪い部分

マスコミが日常にもずかずかと踏み込んでくる場面では、「こんな奴らが仕事としてやっていることはクズだな」と思いました。倫理観の欠けた取材をしていたり、人の日常を壊そうとしてくるところでは「人としてやっていいことではない」と思ってしまいました。仕事だから仕方がないのかもしれませんが、ある程度は人としての考えを持ちつつ、行動すべきなのだろうと思いました。

判決の結果

映画のラストシーンで、有罪か無罪かを判決される場面。これまでに出会ってきた人々が法廷に集い、判決を聞くという流れ。無音の中、皆が拍手をしていたり笑っていたりしていたので「無罪だったんだな」と感じさせる演出は凄いと思いました。無音からの音が戻ってくる描写は、胸にグッとくるものがありました。脱走したからこそ真実を世に出すことができ、無実を証明できて良かったと思いました。

さいごに

今回は、映画『正体』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。