映画評論

映画『前科者』を観たレビュー|前科者は更生をできるのか

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今回は、映画『前科者』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は、香川 まさひとさん原作『前科者』があり、ドラマ『前科者 - 新米保護司・阿川佳代』があるみたいです。原作やドラマを観ていませんでしたが、十分に楽しめる作品となっていました。より一層、世界観を楽しみたいと思う方はドラマ『前科者』を観ることをお薦めします。それでは、実際に観たレビューを書いていきます。

『前科者』のキャスト一覧

キャスト一覧

役名演者
阿川 佳代有村 架純
滝本 真司磯村 勇斗
工藤 実若葉 竜也
工藤 誠森田 剛
鈴木 充マキタスポーツ
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スタッフ一覧

QA
監督・脚本岸 善幸
原作香川 まさひと / 月島 冬二『前科者
製作石垣 裕之 / 鳥羽 乾二郎 / 藤本 鈴子 / 富田 朋子 / 久保 雅一 / 鈴木 貴幸
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『前科者』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

保護司を始めて3年の佳代は、“前科者”のために日々奔走していた。その中で、担当している物静かな工藤誠の社会復帰の日は近いと思っていた。しかし、ある日突然、誠は失踪し、警察に追われる身に戻ってしまう。その一方で、謎の連続殺人事件が発生し……

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解説

原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を実写化した、社会派ドラマ。罪を犯した者や非行に走った者への、更生と社会復帰を目指し寄り添う保護司。そんな保護司の女性と模範的な前科者の関係を描く。岸善幸監督の下、有村架純をはじめ、森田剛、磯村勇斗、リリー・フランキー、木村多江、若葉竜也、石橋静河、北村有起哉らが集結した。

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『前科者』を観たレビュー

有村 架純さんの包容力

保護司を演じる有村 架純さんが、前科者を「おかえりなさい」と迎え入れるシーンではグッとくるものがありました。また、前科者を迎え入れるシーンの前、小学生が転び「立ちなさい、立ちなさい」と言い、立った小学生に「よく頑張ったね」と言い、消毒をして絆創膏を貼るシーンでも「有村 架純さんの包容力えぐい」と思いました。演技というよりかは、素の優しさを観ているような気になれました。

悲しい過去

前科者は更生へ向けて生活していましたが、弟の殺人を目の当たりにし、加担してしまうという流れへ。母親が死ななければならなかった理由となる人物たちへ復讐をしていく理由に関しては、「分からなくもない」と思いながら観れました。もし自分の兄弟が殺人を犯していたとき、自分ならどういう判断をするのだろうと考えさせられました。今作のように加担してしまう人も多いように感じました。

保護司という仕事

今作を通して、保護司という仕事があるのだと知れました。また、保護司には給与が出ないということも知ることができました。前科者と接する仕事なので、殺されてしまうという恐ろしさがあるのに、どうして給与が出ない仕事をするのだろうと思いました。有村 架純さん自身にも過去の過ちがあり、それを償うために保護司をしているとのこと。責任感が強い人にしかできないように感じました。

再犯を防ぐ優しさ

映画が進むにつれて、殺人を犯していた弟は死に、幕を閉じたかと思えば。まだ標的は残っているという事実。それに気付いた警察は有村 架純さんへ電話をし、弁護士よりも先に病院へ駆けつけ前科者を宥める流れへ。有村 架純さんがこれまでに接してきたからこそ、その優しさを知っている前科者は罪を犯すことなく反省することができていました。怒りの演技も凄くて、呆気に取られていました。

さいごに

今回は、映画『前科者』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。