今回は、Fさんの書籍『20代で得た知見』の名言を紹介していこうと思います。この作品に書かれている言葉「ものすごく悪い出来事が起きたら、第一章終わり、と言いましょう。なぜなら多くの小説もまた、ものすごく悪い出来事を第一章のラストに置くからです」がSNSでバズっているのが印象的です。表紙もお洒落で手に取りやすい1冊だと感じました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『20代で得た知見』の名言集
私が話したいこと
真夜中。送信できなかった言葉、既読にならなかった言葉を思う。なかったことにしたかった話、なかったことにできない話を思う。私は、そんな話ばかり聴いていたい。そんな話ばかりしていたい。
20代で得た知見
人が誰にも言えないけれど、気にしていることが言語化されているように感じました。「送信できない言葉」も「既読にならなかった言葉」も、相手に届かない思いのようで悲しくなります。「なかったことにしたかった話」も「なかったことにできない話」も、自分が経験したことだからこそ大事にしておくべきなのかと感じました。こういった誰にも言えない話を言い合える関係が欲しいですね。
些末な予感として
なんかだめだなって思った人は、大抵だめじゃないですか。めっちゃいいなって思った人も、大抵だめ。でも、なんかいいって思った人は、ずっとなんかいい。私たちは、私たちが思う以上に「言葉にならないもの」を愛しているのだと思う。
20代で得た知見
「なんかだめ」は本当にだめだし、「めっちゃいい」と思う人ほどだめなパターンが多い。けれど「なんかいい」はずっとなんかいいままで続いていくからこそ、大事にすべきなのだろうと思いました。私たちは日々、言葉を通じて他人と繋がり合おうとする生き物ですが、実は「言葉にならないもの」を心から欲しているように感じました。もしくは、心底愛しているのだろうと思いました。
故郷喪失的な
冬に聴く夏の曲、それを聴きながらアイス片手に佇む、冬の波打際。夏に聴く冬の曲、それを聴きながら思う、かつては優しかった人のコート姿。一番遠いものが一番美しく見える。この病気を治す薬は、市販されていないようです。
20代で得た知見
冬に夏の定番曲を聴いたり、夏に冬の定番曲を聴いたりすると、「世界で私だけなのかもしれない」と思えて嬉しくなったりします。現状から一番遠いものほど美しく見えるもので、手を伸ばしてしまうのだろうと思いました。実は、近くにいる人や物が自分にとって大事なものとは気付かずに。儚いものばかりを求める病気に適応している薬は、市販されていないようです。自力で治すには難しそうですね。
絶望するな、しかし生き急げ
好意は、早く伝えた方がいい。だってすぐに消えてなくなる。欲しい物は、すぐ買った方がいい。物欲にも賞味期限がある。とんかつは、若い時にようさん食べといた方がいい。いつでもそれを食べられるようになった頃には、あんなに好きだったそれが重い。死にたさの類は消えない。だから、諦めて飼い慣らした方がいい。
20代で得た知見
好意は持っているうちに伝えたほうがいいし、欲しいものは欲しいと思ううちに買っておいたほうがいいとのこと。食べたいものがあるのならば早いうちに食べておかないと、いざそれを食べられるようになったとき食べられなくなる。死にたいという思いは誰もが抱くのだから、悩むのではなく飼い慣らしたほうがいいと。1人で生きていると気付けないことに、気付かせてもらっているように感じました。
愛だということ
喧嘩するのは期待したから、期待したのは甘えてたから、甘えたのは信頼してたからだけど、怒ったのは寂しかったからで、寂しさの根源は「君は私になれないし私も君になれない」って絶望、そして、あ、これが愛だった、と気づく。その繰り返しで。
20代で得た知見
喧嘩は期待から始まるし、期待は甘えから生まれるし、甘えは信頼から育まれるし、怒りは寂しさが原因だし、寂しさには絶望が付き物だし、全てをひっくるめて愛なのだと気付けました。人生はいくつもの絶望を経験するものですが、それから派生していって寂しさになり、怒りになり ~ という風に繰り返されていくのだと思いました。繰り返される中で自分の選択をどれだけできるかが大事だと感じました。
さいごに
今回は、Fさんの書籍『20代で得た知見』の名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。