今回は、村田 らむさんの書籍『人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱』を読んだ感想を書いていこうと思います。この書籍はシリーズ化しており、『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』はすぐに読み終わってしまいました。人の幸せ話よりも、不幸話のほうが見たくなってしまうのが人間の性なのだろうと思いました。それでは、読んでみた感想をまとめていきます。
『人怖3(ヒトコワ)』の著者
『人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱』を紹介するにあたり、まずは著者の紹介をしていこうと思います。沢山の人怖話を持つ"村田 らむ"さんとはどういう人物なのか、少しまとめていこうと思います。
村田 らむさんのプロフィール
Q | A |
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生誕 | 1972年10月26日 | 日本・愛知県 名古屋市 |
職業 | ルポライター / イラストレーター / 漫画家 / カメラマン |
公式サイト | 村田 らむ (X) |
チャンネル | リアル現場主義 / フジクラム |
ジャンル | エンターテイメント |
村田 らむさんの書籍
『人怖3(ヒトコワ)』を読んだ感想
それでは『人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱』を読んだ感想を書いていこうと思います。ここでは特に"この話は印象深い"と思ったものを抜粋し、その感想を書いていきます。私の書いた感想を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。
芸能業界の闇
「もちろん本当のことは彼も話せない。でもテレビで彼は、笑顔で離婚をネタにしていたりする。見るたびに涙がでそうになりますよ」真実は話せない、それでもこの業界から離れられないので、嘘の報道に乗ったふりをする。人生が操られてしまう怖さがそこにある。
人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱
この話は、芸能業界の闇を見ているようで怖くなりました。自社のタレントが犯した罪なのに、それを隠すために相手の嘘をでっちあげてしまう社会。罪を犯した側はノウノウとテレビに出演しているのに、嘘をでっちあげられた側は「色々あって離婚した人」としてテレビに出ていく辛さがあるのだろうと思いました。しかし逃げられないのは、その道でしか活躍できないからなのだろうと思いました。
言い知れない恐怖
すべて嘘の家族の話をしているときの優しい目、あれができるこの人に、言いしれない恐怖を感じたんです...
人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱
人の怖さとして、「全て嘘」なのにあたかも本当の話として話されているときが怖いと感じました。幼い頃は強がって、持っていないカードを「そのカード持ってるぜ」と言っていたりしましたが、大人になって嘘をついているのは恐ろしいと思いました。相手を傷付けなかったり、泣かせないような嘘ならいいと思いますが、自分が取り繕うための嘘は、恐ろしいし、いずれ剝がれるのだろうと思いました。
週刊誌の記者
「誕生日に張りついていれば、撮れるだろう」と張りついていたのだろう。先ほどの喫茶店にいた客は全員が週刊誌の記者。会話も筒抜けだったのだろう。そう思うと、周囲の人間がすべて記者に見え、「自分だけが知らない」という、世界から疎外されたような孤独と不安を感じたという。
人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱
週刊誌の記者にとって、有名人のスクープは美味しい部分なのかもしれないけれど、あまりにもプライベートを探っているところは怖いと感じました。自分のいた場所に存在していた人全てが週刊誌の記者だと思うと、恐ろしいというよりももう辛くなってきますよね。「みんな知っている」のに「自分だけ知らない」という感覚は、怖いし孤独と不安を感じて誰も信用できなくなりそうです。
おかしなお客
「やっと帰ってもらえる」と思っていると、その客は拳を振り上げて、自分の腹に叩き込んだ。「バーン!!』 激しい音を出しながら、お腹が破裂した。お腹の中には風船が入れられていたらしい。呆気に取られる友人を置き去りにして、その客は帰っていった。
人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱
ネイルサロンでの出来事らしいです。ここでは書いていませんが、ネイル中も"人が見るようなものではないDVDを見る”などの奇行をしていました。そして挙句の果てに、この風船のことがあるので担当したネイリストさんは今までで一番怖くておかしい状況に陥ったのではないかと思いました。わざわざお腹の中に風船を仕込ませといて、終わってから割るという動作はしないです。怖いですね、奇行って。
さいごに
今回は、村田 らむさんの書籍『人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱』を読んだ感想を書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”書評”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。