今回は、芥川 龍之介さんの書籍『人生は地獄よりも地獄的である』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この書籍は芥川 龍之介さんがこれまでに書いてきた書籍の中から名言を抜粋し、その意味を2コマ漫画で表現するという作りでした。昔の言葉のままでは理解できなくても、2コマ漫画があることで理解することができました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『人生は地獄よりも地獄的である』の名言集
人は似ているもの
僕らはたとい 意識しないにもせよ、いつか前人のあとを 追っている。
人生は地獄よりも地獄的である
この意味としては、「気付かないうちに前人の考えを真似ている」ということみたいです。2コマ漫画では、企画書を提案したところ、10年前に似た企画の本が出ているという話でした。自分たちは気付かないうちに同じ考えをして、同じ流れを繰り返しているのだと思いました。そう考えてみると、人はどこかしらで繋がっているからこそ、考えが似てくるのだろうと思いました。
思ったこととは逆
一体運命は彼のために いつこういう 悲しい喜劇の幕を 下してくれるであろう?・・・
人生は地獄よりも地獄的である
この意味としては、「好きなことは報われないけれど、嫌いなことは報われていく」ということみたいです。2コマ漫画では、企画をするのが好きで提案するけれど評価されず、事務作業は嫌いだけど褒められるという話でした。好きなことがそのままの形で褒められるということが、どれだけ難しいことなのかを考えさせられました。好きなことと嫌いなことのバランスを考えることが、人生を生き抜く術なのだろうと感じました。
愛し合うということ
互いに 愛し合うものは 苦しめ合う
人生は地獄よりも地獄的である
この意味として、「愛があるから心配してしまうけれど、その愛が返って邪魔になる」ということみたいです。2コマ漫画では、母親が息子に電話をかけて大丈夫か確かめているけれど、息子は忙しくて電話をする時間がないという話でした。愛があるから生まれる感情もあるとは思いますが、その愛が複雑すぎて邪魔になることもあるように感じました。干渉しすぎる愛は、もしかするとウザいだけなのかもしれないですね。
人生は複雑である
人生は常に複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは 暴力より外にあるはずはない。このゆえに往々 石器時代の脳髄しか持たぬ文明人は 論争より殺人を愛するのである。
人生は地獄よりも地獄的である
この意味として、「戦争がなくならない理由は、偉い人が石器時代の脳髄しか持っていないから」ということみたいです。2コマ漫画では、戦争がなくならないという問いに、実は偉い人って話し合うのが苦手なんじゃないかという話でした。話し合いをすることで解決をすることもあるのに、話し合うことなく暴力で行使し、無関係の命を無駄にし、偉い人は生き延びる定めなのだろうと思いました。
化けの皮が剥がれる
僕だってそんな化けの皮が、永久に剥げないとは 思っていない。が、剝げるまでは、その化けの皮を 大事にかぶっていたいんだ。
人生は地獄よりも地獄的である
この意味として、「永久に化けの皮は被れないけれど、剝げるまでは被っていたい」ということみたいです。2コマ漫画では、作家みたいなことをしていると言っていますが、実はWEB連載だけで別の仕事がメインだという話。自分を大きく見せようと思って化けの皮を被ったまま、剝げない限りはその皮で堂々としていたいのだろうと思いました。いずれバレてしまうのに、どうして見栄を張ってしまうのでしょう。
さいごに
今回は、芥川 龍之介さんの書籍『人生は地獄よりも地獄的である』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。