映画評論

映画『渇水』を観たレビュー|作家・河林 満の名編『渇水』が原作!

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今回は、映画『渇水』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は、作家"河林 満"さんの名編『渇水』が原作となっており、水道局職員の日常が描かれていました。自分とは違う日常だからこそ、新しい視点で楽しむことができました。ただ、支払えない人だったり水を止める人だったりと、リアルな場面もあるので心が痛くなりました。それでは実際に、観たレビューを書いていきます。

『渇水』のキャスト一覧

キャスト一覧

NAMENAME
生田 斗真門脇 麦
磯村 勇斗山崎 七海
柚穂宮藤 官九郎
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スタッフ一覧

QA
監督高橋 正弥
原作河林 満『渇水
脚本及川 章太郎
企画プロデュース白石 和彌
製作堀内 大示 / 藤島 ジュリー K. / 徳原 重之 / 鈴木 仁行 / 五十嵐 淳之
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『渇水』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

給水制限の発令された日照りの夏。水道局で停水執行の業務にあたる岩切俊作は、妻子との別居が長く続き、心に渇きを覚えていた。ある日、俊作は停水執行中に育児放棄された幼い姉妹に出会う。自分の子供と重ねた俊介は姉妹に救いの手を差し伸べようとするが……

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解説

1990年の文學界新人賞に輝き、芥川賞候補にも挙がった河林満の『渇水』を映画化。停水執行を行う私生活で心が乾いた水道局員と、彼が業務中に発見した育児放棄された姉妹を描く。監督は高橋正弥。『孤狼の血』シリーズの白石和彌が初の企画プロデュースを担当する。主演は『土竜の唄』『友罪』をはじめ、舞台などで幅広く活躍する生田斗真。

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『渇水』を観たレビュー

停水される人

停水される人が何人か出てきましたが、どれも社会的に上手くやっていけてない人ばかりでした。支払いを拒む人、旦那に捨てられて子供を捨てた母、彼女に支払ってもらう男性など。職員に対してあまり良くない対応をするところから見て、あまり個人的にも余裕がない人ばかりなのだろうと思いました。負の連鎖が積み重なっていって、停水されるまでになってしまったのは自業自得でしかありません。

停水する人

停水をする側の心情も描かれており、職員の一人は「心が壊れていく」みたいな台詞を吐いていました。自分は客観的にしか観ていないので「はい、止めますね~」くらいの気持ちで出来るような気がしました。しかし停水することで、よりその人の生活が苦しくなっていくのを考えると心が壊れていくのも理解はできます。ただ、そうなった原因は相手にあるのだから、考えすぎもよくないと思いました。

大人のエゴ

映画を通して、大人のエゴに嫌気がしました。子供が大人のエゴに振り回されて、結果的にスーパーの商品を盗むまでになる始末。ある程度の歳があれば、自分で稼ぐということもできますが、まだ小学生くらいの子供2人だったので可哀そうだと思いました。そんな2人を見て、心が壊れていく主人公を観ていると、子供を思ってこその行動をできるのは逆に凄いけどな、と思いました。

太陽と空気、水

太陽と空気と水、どれも生きていく上で大事なものなのに、なぜ水だけが有料なのか考えさせられる映画でした。理由としては「貯蓄できるか否か」だとは思いますが、梅雨の時期なんかに水を沢山貯めることができるのならば、無料でもいいような気がしました。今の時代、「水は有料」が当たり前なので無料になることはないと思いますが、色々と考えることのできる作品でした。

さいごに

今回は、映画『渇水』を観たレビューを書いていこうと思います。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。