映画評論

映画『きみの色』を観たレビュー|山田 尚子監督最新作!

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今回は、映画『きみの色』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は『映画 けいおん』や『映画 聲の形』の監督をされていた"山田 尚子"さんの最新作となっています。人が色で見える女の子の話ということで、透明感のある作品なのだろうと想像できます。豪華声優陣も揃っており、惹かれる魅力があるように感じました。それでは実際に、観たレビューを書いていきます。

『きみの色』のキャスト一覧

キャスト一覧

NAMENAME
鈴川 紗由髙石 あかり
木戸 大聖やす子
悠木 碧寿 美菜子
戸田 恵子新垣 結衣
公式サイト

スタッフ一覧

QA
監督山田 尚子
脚本吉田 玲子
音楽・音楽監督牛尾 憲輔
キャラクターデザイン・作画監督小島 崇史
キャラクターデザイン原案ダイスケリチャード
公式サイト

『きみの色』のあらすじと解説

あらすじ・ストーリー

高校生のトツ子は、人が色として見える。ある日、トツ子は美しい色を放つ同級生の少女・きみと、街の片隅の古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組む。誰にも言えない悩みを抱えた彼らは、離島の古い教会での練習を通して徐々に心を通わせていく。

映画ナタリー

解説

2022年に放送されたTVアニメ『平家物語』の山田尚子監督と、吉田玲子が脚本を手がけた青春アニメ。人の感情が色として見えてしまう女の子が、古書店で出会った少女と少年と、音楽で心を通わせる。キャラクターデザインは、ダイスケリチャード。声の出演は鈴川紗由、高石あかり、木戸大聖、新垣結衣ら。音楽は、映画『聲の形』の牛尾憲輔。

映画ナタリー

『きみの色』を観たレビュー

こんな青春憧れだった

映画を観終わってまず感じたこととして、「これが求めていた青春だ」ということです。自分の好きな色に見える人たちとバンドを組み、それぞれが楽曲を制作し、舞台で演奏するという流れ。学校の掟を破ってまで守りたくなる友情、お金をかけてでも行きたくなる島、忘れることのできない思い出。それらが1本の映画として詰められており、想像していた青春を観ている気分になれました。

優しい世界の映画

主人公が島にバンドメンバーと練習をしに行き、雪の影響で寮に帰れなくなる場面。普通ならば怒られて仕方のないことだと思いますが、生徒に対して「合宿です」と言う先生も素敵だと思いました。こういった先生が現実で存在していて、自分の先生になってくれてたら良かったのに、と思ってしまいました。優しさに包まれている映画のようで、ふわふわと観ることができました。

LIVEシーン

映画の後半部分では、3人がそれぞれで作った曲を演奏する場面がありました。どの曲も味があって、その人のストーリーが詰め込まれているように感じました。曲が始まると同時に鳥肌が立ち、LIVEシーンに関しては「映画館で観れてよかった」と思えました。家で観れたとしても、味わうことのできないLIVEを映画館では感じることができました。『水金地火木土天アーメン』は癖になります。

離れ離れになる

バンドメンバーの1人が大学進学のために、島から出ていくというラストシーン。様々な思いが交差する中で、「会えなくなるのではないか」という不安を「この人らなら会える」と思えました。これほどまでに完成度の高いバンドならば、「SNSに投稿すればバズるのに」と思ってしまいました。映画だからこそ、良い結末で終えたかったのかなという印象は受けました。

さいごに

今回は、映画『きみの色』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。