今回は、住野 よるさんの書籍『君の膵臓をたべたい』に書かれている名言を紹介していこうと思います。文庫化もされており、累計75万部を突破しているようです。北村 匠海さん、浜辺 美波さんが演じる実写版『君の膵臓をたべたい』もあるみたいです。著者さんのデビュー作でもあり、凄いと思わせられるものです。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『君の膵臓をたべたい』の名言集
一日の価値
1日の価値は全部一緒なんだから、何をしたのかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。私は今日、楽しかったよ。
君の膵臓をたべたい
1日の価値は全て一緒だとして、「何かをした」という差では価値が変わらないとのこと。最後の「私は今日、楽しかったよ」という言葉が、日常全てが楽しいと言っているようで切なくなりました。楽しいことや悲しいこと、嬉しいことや泣きたくなるようなことがあるはずなのに、1日の価値が変わらないというのは退屈そうとも感じました。けれど、何も変わらないという安心があるように感じました。
生きるということ
生きるってのはね きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ。
君の膵臓をたべたい
「生きる」に対して、正解と言えるようなものが書かれていました。「生きるってのはね きっと誰かと心を通わせること」という言葉、住野 よるさんが生み出す言葉には"感情"がこもっているように見えました。「生きる」に対して、様々な意見があるとは思うけれど、ここまで的確に言語化していて驚きました。もし自分ならば「生きるとは 退屈に負けてしまうこと」って書くかもな~、と想像しながら読み進めることができました。
私たちの選択
君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私たちを会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ。
君の膵臓をたべたい
君と私、2人が出会うきっかけは”お互いの選択”だったのだと気付かされる言葉でした。人間は毎日、何通りもの選択をしているものですが、その選択の行き着く先に"相手"が居たのだと思うと凄いと感じました。現実での出会いも言葉の意味通りなので、何故かしら自分の人間関係と照らし合わせるようなことができました。この記事を読む人も、自分の選択で来たのだと思うと運命ですよね、多分。
生きてる証明
誰かと心を通わせること。誰かを認める。好きになる。嫌いになる。誰かと一緒にいて手をつなぐ。ハグをする。すれ違う。それが生きる。自分一人じゃ生きてるって分からない。好きなのに嫌い。楽しいのにうっとうしいそういうまどろっこしさが人との関わりが私が生きてるって証明だと思う。
君の膵臓をたべたい
「生きてるって証明」だとして、様々な表現が用いられていました。その中でも「自分一人じゃ生きてるって分からない」という部分は、物凄く共感できました。自分一人だと、退屈で何をしても感情が湧いてこないのに、誰かと一緒だと感情がふわふわと湧いてきて”生きてる~”と実感できます。"生"に関しての描写が凄く上手いのかな、と読んでいて思いました。
桜は散っていない
桜はね。散ったふりして咲き続けてるんだって。散ったように見せかけて実はすぐ次の芽をつけて眠ってる。散ってなんかいないの。みんなを驚かせようと隠れてるだけ。
君の膵臓をたべたい
桜は普通「散った」と表現をされますが、「みんなを驚かせようと隠れてるだけ」と表現しているところに可愛らしさを感じました。毎年、桜を見るたびにこの言葉を思い出すのだろうと感じました。普段なら気付くことのできない表現方法などを学ぶこともでき、1つの恋愛をじっくりと見ることができたので物書きにとっては凄くタメになる書籍でした。住野さんの著書をもっと読んでみたい、と思えました。
さいごに
今回は、住野 よるさんの書籍『君の膵臓をたべたい』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍・映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。