今回は、映画『言の葉の庭』を観たレビューを書いていこうと思います。この作品は『君の名は。』で大ヒットした新海 誠監督による作品です。『秒速5センチメートル』と似た温度感の作品なのかなという印象を受けるものでした。キャッチコピーとして「“愛”よりも昔、“孤悲”のものがたり」とあり、悲しい話のように思います。それでは実際に、観たレビューを書いていきます。
『言の葉の庭』のキャスト一覧
キャスト一覧
キャラクター名 | 声優名 |
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秋月 孝雄 | 入野 自由 |
秋月 孝雄 (子供時代) | 関根 航 |
雪野 百香里 | 花澤 香菜 |
タカオ の母 | 平野 文 |
秋月 翔太 | 前田 剛 |
寺本 梨花 | 寺崎 裕香 |
スタッフ一覧
Q | A |
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監督 | 新海 誠 |
原作 | 新海 誠 |
脚本 | 新海 誠 |
プロデューサー | 川口 典孝 |
『言の葉の庭』のあらすじと解説
あらすじ・ストーリー
高校1年生で15歳のタカオは、靴職人を目指し日々バイトをしつつ製作活動に励んでおり、雨の日の午前は学校にいかず、公園で靴のデザインを考えるのが日課だった。そんな、ある雨の日、タカオは公園の日本庭園で謎めいた年上の女性ユキノに出会い……。
映画ナタリー
解説
『秒速5センチメートル』の新海誠監督による最新アニメーション。梅雨のある日、公園で偶然に出会った高校生の少年と年上女性の織り成す恋物語を映し出す。登場人物の心情にあわせて様々な種類の雨を描きわけるなど、新海監督が得意とする緻密かつ繊細な描写が大きな見どころだ。主人公の男女の声を人気声優の入野自由と花澤香奈が演じている。
映画ナタリー
『言の葉の庭』を観たレビュー
それでは、映画『言の葉の庭』を観たレビューを書いていこうと思います。ここでは特に”印象に残った台詞”を抜粋し、それに関する感想を書いていこうと思います。自分の感想を見て、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。
優しそうに話す
この人は、いかにも優しそうに話す。まるで壊れものに触れるみたいに。でも、息をするのもつらかったあの頃、あなたは周りの声ばかりを聞いていて、私を信じてはくれなかった。
言の葉の庭
「優しそうに話す」という表現を「壊れものに触れるみたいに」と書くことで、相当崩れてしまいそうなものなのだと思わせられました。過去、私よりも周りの声ばかり聞いていて、信じてくれなかった人と話をしているのは可笑しいなと思いました。そして相手のことを未だ、頼ってばかりの自分に嫌気がさすと感じました。心から弱っている感じが見て取れたので、凄いと思いました。
あの人に会いたいけれど
あの人に会いたいと思うけれど、その気持ちを抱え込んでいるだけでは、きっと、いつまでもガキのままだ。だから何よりも俺は、あの人がたくさん歩きたくなる靴をつくろうと、そう決めた。
言の葉の庭
雨の日、毎日のように会っていた人に、会うきっかけが無くなってしまってからの日常。「会いたい」とは思うけれど、「会う」ことで何かに発展するわけでもなく。だから「あの人がたくさん歩きたくなる靴をつくろう」と思える気持ちは、素敵なものだと思いました。ただ、公園にいる女性の生足を触って、ジロジロと見ている光景は、第三者が見れば「なんだあれ」だろうなと思いました。
違う世界
それに私、学校中の人に知られちゃってると思ってたから。でも君は、違う世界ばっかり見てたのね。
言の葉の庭
「みんなが知っている」と思っていたものとは違い、孝雄は靴のことに没頭していたので、そんな先生の話も気にしていなかったのでしょう。「でも君は、違う世界ばっかり見てたのね」という台詞は、先生が言うからこそ価値が出てくるのだと思いました。それに、違う世界を見ている人のほうが先生も接しやすいだろうなと思いました。交じり合わない2人だからこその空間があったのだと感じました。
梅雨が終わる表現
まるで誰かがスイッチを切り替えたみたいに、晴れの日ばかりが続くようになった。
言の葉の庭
梅雨明けを「まるで誰かがスイッチを切り替えたみたいに、晴れの日ばかりが続くようになった」と表現しているところに、いち物書きとして嫉妬してしまうほどでした。こんな表現を今まで思いついたことがなかったので、是非ともインスパイアしたいと思いました。この作品だけではなく、『秒速5センチメートル』でもこうした表現があるので、新海 誠監督にはいつまでも追いつけそうにないと思いました。
さいごに
今回は、映画『言の葉の庭』を観たレビューを書いていきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この映画に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”映画評論”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。